漢方薬

漢方医学と近代医学とのちがい


病名の決定にあり、そのために病気の原因をさぐり、その病気の本態が
何であるかをつきとめるために力を注ぎます。

病名が明らかになれば、治療方針が確立するというのが、この医学の建前になっています。
そのために診断の技術はすばらしい発達を遂げました。



漢方の診断は、治療法の診断であり、病気で悩んでいる人をどうすれば治るかを診断します。
漢方では病名で治療方針を決定しません。

人間の体は、それぞれ体質も、素因も、生活環境も違います。
ですから同じ病気、病名であっても、治療法は必ずしも同じではありません。

個々の体に、最も適した治療法を見つけ出し、体内のバランスを調えて
病気を根底から治そうと考えています。

また、全身の調和を図ることに重点をおいていますので、目的の病気が治ると
ともに他の病気も治ることがあります。



漢方薬は身近になり何処でも取り扱うようになりましたが、体に適した薬方を
服用して初めて良い効果を発揮いたしますので、深い知識と経験、そして技術が
当然必要となります。

しかし残念ながらそれを持っていない、安易な考えで漢方相談
をうたっている「にわか漢方師」の方が多いようです。
やはり豊富な知識と経験を持つ、専門店にご相談されるのが良いでしょう。

できれば、煎じ薬(湯剤)を調合できる知識、技術を持った店をお奨めします。


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